睡眠に関する疑問のあれこれ

最適な睡眠時間は?いつ寝るのがいい?

​​昼間に眠気を感じないくらいの睡眠が、その人にとっての最適な睡眠時間です。十分な睡眠を取ってさえいれば、起きているときも眠くなることはありません。​ 

​​ですから、休日も含めて、毎日同じ長さの睡眠時間を取るようにしましょう。​ 

​​また、就寝時刻は、無理に誰かとあわせようとせずに、自分の眠りやすい時間にあわせて決めるのが理想的です。​ 

​​なお、睡眠時間の長さは季節によっても変わるようです。日の長い季節では短くなり、日の短い季節では長くなると言われています。​ 

​​自分に最適な睡眠時間を見つけるためには、毎日の睡眠時間を少しずつ増やして探っていくしかありません。​ 

​​まずは、いつもよりも30分ほど早めに就寝し、翌日の朝すっきりと起きられるか、昼間眠くないかなどをチェックしてみてください。それでも昼間眠い場合は、さらに30分、睡眠時間を増やしてみましょう。​ 

​​それを最低5日間くらい続けて、前日のパフォーマンスと比べながら探っていくことで、自分にあった睡眠時間を見つけ出すことができます。​ 

柳沢先生について

​​柳沢 正史 / Masashi Yanagisawa​
​​株式会社S’UIMIN 代表取締役社長​

1960 年東京生まれ。筑波大学大学院修了、医学博士。米国科学アカデミー正会員。大学院であった 1987 年に血管制御因子エンドセリンを、1998 年に睡眠・覚醒を制御するオレキシンを発見。31歳で渡米し、24年間にわたりテキサス大学とハワードヒューズ医学研究所で研究室を主宰。2012年、文部科学省世界トップレベル研究拠点プログラム国際統合睡眠医科学研究機構(WPI-IIIS)を設立。2017年、株式会社S’UIMINを起業し、代表取締役を務める。『Pokémon Sleep(ポケモンスリープ)』の開発にあたり、睡眠情報に関する監修を担当。

紫綬褒章(2016年)、
朝日賞、慶應医学賞(2018年)、
文化功労者(2019年)、
ブレークスルー賞(2023年)など受賞多数。

株式会社S’UIMIN公式サイトは​こちら