知っているようでじつは知らない睡眠用語

どちらも大切!レム睡眠とノンレム睡眠

睡眠は、”レム睡眠”と”ノンレム睡眠”と呼ばれる、2種類の異なる睡眠タイプに分けられます。

レム(REM)とは、Rapid Eye Movement(急速眼球運動)の略で、睡眠中に目がキョロキョロと活発に動くことからレム睡眠、逆にレム(急速眼球運動)が見られないことからノンレム睡眠と呼ばれています。

ちなみに、私たちの脳はレム睡眠中もノンレム睡眠中も、目が覚めているときとは違った活動をしています。

レム睡眠について

レム睡眠中はよく夢を見ます。夢を見るので”浅い睡眠”と思われがちですが、じつは後述するノンレム睡眠のステージ2からステージ3 と同じくらいの深い眠りについています。

なお、近年の研究では、目が覚めているときよりも脳が活発に働いていることがわかってきました。

ノンレム睡眠について

ノンレム睡眠は、睡眠の深さによって3つの睡眠ステージに分けられます。

【睡眠ステージ】​

  • ステージ1:比較的浅い睡眠。まどろみの状態。
  • ステージ2:本格的な睡眠。睡眠全体でも長い時間を占めています。
  • ステージ3:いちばん深い睡眠。このときに夢を見ることはほぼありません。

レム睡眠とノンレム睡眠はまったく性質が異なる睡眠タイプで、それぞれに優劣はありません。
「どちらがより重要か」ということはなく、脳をリフレッシュして身体の健康を保つためには、両方の睡眠タイプを十分な睡眠サイクルで繰り返すことが大事なのです。

柳沢先生について

​​柳沢 正史 / Masashi Yanagisawa​
​​株式会社S’UIMIN 代表取締役社長​

1960 年東京生まれ。筑波大学大学院修了、医学博士。米国科学アカデミー正会員。大学院であった 1987 年に血管制御因子エンドセリンを、1998 年に睡眠・覚醒を制御するオレキシンを発見。31歳で渡米し、24年間にわたりテキサス大学とハワードヒューズ医学研究所で研究室を主宰。2012年、文部科学省世界トップレベル研究拠点プログラム国際統合睡眠医科学研究機構(WPI-IIIS)を設立。2017年、株式会社S’UIMINを起業し、代表取締役を務める。『Pokémon Sleep(ポケモンスリープ)』の開発にあたり、睡眠情報に関する監修を担当。

紫綬褒章(2016年)、
朝日賞、慶應医学賞(2018年)、
文化功労者(2019年)、
ブレークスルー賞(2023年)など受賞多数。

株式会社S’UIMIN公式サイトは​こちら