毎日の睡眠データを計測・分析する
ゲームアプリである
『Pokémon Sleep』は、
ゲーム内の睡眠データと
アンケート回答をもとに
全国47都道府県の人々の睡眠の傾向と
都道府県ごとの差を調査・分析しました。
調査内容:『Pokémon Sleep』アプリ内睡眠計測データおよび
Webアンケート回答の突合集計(都道府県別)
調査地域:全47都道府県
集計対象期間:2025年4月1日~2026年3月31日
分析人数:n=42,970(ウェイトバック集計後)
総合ランキングの算出方法:睡眠に関する 5つの指標
「A:睡眠時間」「B:規則正しさ(休日と平日の睡眠時間の差)」
「C:寝つき」「D:睡眠効率」
「E:休養感(休養が取れている実感)」を偏差値化し、
重みづけをして加重合算
A~Dの指標はアプリによる客観計測データ、
Eはアンケートによる主観的指標
全国睡眠県グランプリ2026 調査結果サマリー
都道府県別総合ランキング
- 全国平均
- 各都道府県
-
太陽を味方につけた、睡眠チャンピオン
宮崎県
- 平均就寝時刻 23:52:11
- 平均起床時刻 07:48:56
堂々の総合1位。
屋外時間が全国1位と日中は太陽の光をたっぷり浴び、
夜は保有率全国1位の専用寝室でリラックス。
寝床での読書など余計な行動は避け、
静かな環境で眠りに集中するのが王者の流儀。- 屋外にいる時間が長い1位
- 寝床で読書47位
- 寝床で音楽47位
- 全国平均
- 宮崎県
- 睡眠時間 4位 7時間24分36秒
- 寝つき 13位 19分52秒
- 睡眠効率 6位 83.88%
- 睡眠の規則正しさ 18位 19分10秒
-
休養感
(主体的な満足度) 3位 62.88%
-
湯船でゆっくり日本一!
早寝長眠のリラックスエキスパート新潟県
- 平均就寝時刻 00:14:25
- 平均起床時刻 07:58:58
湯船にゆっくり浸かる割合が全国1位。
早寝の傾向で睡眠時間も長く
総合ランキングでも全国2位。
しっかり温まってから眠る、まさにリラックスエキスパート。- 湯船に浸かる1位
- 1人で就寝4位
- 寝床で音楽4位
- 全国平均
- 新潟県
- 睡眠時間 5位 7時間24分6秒
- 寝つき 14位 19分54秒
- 睡眠効率 7位 83.83%
- 睡眠の規則正しさ 8位 17分47秒
-
休養感
(主体的な満足度) 7位 60.01%
-
早寝早起き、たっぷり睡眠、
堂々3位の眠りのエリート福井県
- 平均就寝時刻 00:02:11
- 平均起床時刻 07:48:10
総合3位。早寝早起きとトップクラスの
睡眠時間に加え、寝る前の会話も全国2位。
心を満たしてからたっぷり長く眠る、
まさに理想的な睡眠エリート。- 寝床で会話2位
- 1人で就寝46位
- 座っている時間が長い46位
- 全国平均
- 福井県
- 睡眠時間 2位 7時間26分34秒
- 寝つき 38位 20分46秒
- 睡眠効率 38位 82.9%
- 睡眠の規則正しさ 13位 18分14秒
-
休養感
(主体的な満足度) 6位 60.69%
47都道府県 睡眠総合スコア分布マップ

総合点(濃い青ほど高い)
総合 上位5
- 1位
- 宮崎県
- 2位
- 新潟県
- 3位
- 福井県
- 4位
- 沖縄県
- 5位
- 山口県
総合 下位5
- 43位
- 千葉県
- 44位
- 神奈川県
- 45位
- 大分県
- 46位
- 埼玉県
- 47位
- 岐阜県
「睡眠時間」「規則正しさ(休日と平日の睡眠時間の差)」「寝つき」「睡眠効率」「休養感(休養が取れている実感)」の5項目を加重合算し、都道府県別の総合睡眠スコアを算出しました(規則正しさ・寝つきは数値が小さいほど良いため反転して算入)。
早寝早起き・短い通勤の「地方」が上位に集中した一方、長い通勤・夜型の「都市圏」が下位に沈む傾向がありました。
都市圏と地方に見る睡眠の違い
47都道府県のデータを比較したところ、興味深い差があらわれたのが『都市圏vs地方』の構図です。都市圏は通勤時間が長く、それによって就寝時刻が後ろ倒しになる傾向があり、結果、平日の睡眠時間が圧迫され、たまった睡眠不足を週末の “寝だめ” でまとめて補うサイクルになりやすいと考えられます。また、都市の方が夜遅くまで営業している店舗・施設や楽しめるコンテンツが多いことも夜型のライフスタイルに繋がっているのかもしれません。
一方、地方では平日の睡眠が削られにくいため、休日にまとめて眠り直す必要が小さく、週末と平日の差が開きにくいという傾向が見られました。
都市圏
- ・通勤時間が長い
- ・日中はデスクワークが中心
- ・遅寝遅起きの傾向
地方
- ・通勤時間が短い
- ・日中は立ち仕事が多い
- ・早寝早起きの傾向
睡眠時間を左右する生活・行動要因
睡眠時間を左右する要因を分析するために、重回帰分析を行いました。
重回帰分析からは、次のことがわかりました。
生活環境では、「通勤・通学がない/在宅中心」の人ほど睡眠時間が長く(+15.8分/+13.9分)、通勤の有無が睡眠時間に大きく関わっていることが示唆されました。
さらに、空調を朝までつけっぱなしにすることや就寝時に完全消灯することも睡眠時間を延ばし、快適な温度や光刺激のない環境の大切さが示唆されました。
就寝前の行動では、寝床でのスマートフォン操作が睡眠時間の短さと大きく関連し(−17.0分)、スマホ利用が睡眠時間を圧迫している可能性が考えられました。一方、「特に何もしない(すぐ眠る)」も−15.2分と睡眠時間の短さに関連していましたが、こちらは逆に、日常的に十分な睡眠時間を確保しにくく、就寝前に何かをする余裕がほとんどない人の特徴を反映している可能性があります。一方、テレビや動画(+8.3分)、音楽(+7.9分)といった受動的な行動は、就寝前にこうした行動をとる時間的な余裕のある生活パターンを反映しているのか、長めの睡眠時間と関連がありました。
※各モデルの説明力は限定的(補正 R²=0.02~0.08)であり、断定的な結論ではなく傾向の参考値としてご覧ください。
「睡眠時間」と「休養感」の関係
ポケモンスリープ利用データおよびWebアンケート回答より作成。
今回の分析では、宮崎県をはじめとした多くの県で睡眠時間や効率が高いほど休養感も高まる傾向が確認されました。一方で、客観的な睡眠指標(睡眠時間/効率)が全国1位の鳥取県が休養感では45位にとどまるなど、数値の上で“よく眠れている”県でも実感が伴わない“例外”が存在します。
鳥取県は通勤時間が短く(43位)、睡眠時間は十分(1位)なものの、同室就寝の多さ(1人寝の割合47位)や静音性の低さ(46位)といった“寝室環境”に課題が見られます。対する宮崎県(睡眠時間4位/休養感3位)は、日中の屋外活動時間や専用寝室の保有率が全国1位であり、日中に光を浴びて夜は良好な環境で休むメリハリが休養感につながっていると考えられます。
数値の上で“よく眠れている”県であっても、こうした寝室環境などの要因によって休養の実感が伴わないことがあります。単一の指標だけで睡眠の良し悪しを語れないのは、このためです。
都道府県別データ
各都道府県ごとの睡眠データを見ることができます。
- 北海道・東北
- 北陸・甲信越
- 関東
- 東海
- 近畿
- 中国
- 四国
- 九州・沖縄
総合ランキング
総合ランキングは「睡眠時間」「規則正しさ
(休日と平日の睡眠時間の差)」「寝つき」
「睡眠効率」
「休養感(休養が取れている実感)」の
5つを統合したランキングです。
平均睡眠時間ランキング
入眠から目覚めるまでを「睡眠時間」としています。
-
1位
鳥取県
7時間26分45秒
-
2位
福井県
7時間26分34秒
-
3位
沖縄県
7時間24分51秒
4位以降の順位はこちら
就寝時刻が早く、通勤時間が短い(朝の早起きに追われにくい)県ほど、睡眠時間を長く
確保できる傾向があるようです。なお、「在宅勤務による通勤なし」の影響も検証しましたが、
該当者の割合が少なく、都道府県ごとの差には大きく影響していませんでした。
寝つきランキング
布団に入ってから入眠するまでの時間のランキングです。
短い方が高順位となっています。
-
1位
沖縄県
18分36秒
-
2位
佐賀県
18分56秒
-
3位
岩手県
18分59秒
4位以降の順位はこちら
個人差が大きく、県ごとに見たときの特定の傾向が薄かったため、地域性が強く出ませんでした。
そのため、総合順位への影響力は控えめでした。
睡眠効率ランキング
うとうと、すやすや、ぐっすり(※1)の時間から算出した
睡眠の質を表す指標を「睡眠効率」と呼びます。
睡眠効率は高い方がよいとされています。
※うとうと・すやすや・ぐっすりは、アプリが計測した睡眠の深さを3段階で
分類したもの(うとうと=浅い眠り、すやすや=中程度の眠り、ぐっすり=深い眠り)。
-
1位
鳥取県
84.93%
-
2位
岩手県
84.5%
-
3位
高知県
84.31%
4位以降の順位はこちら
客観的な“眠りの質”を示す指標です。ただし休養感とは必ずしも一致しません。
寝つきが早いほど睡眠効率も高くなる傾向がありました。
睡眠の規則正しさ
ランキング
週末の睡眠時間から平日の睡眠時間を引いたもので、
「週末にどのくらい寝だめしているか」を示しています。
平日と週末で睡眠時間の差が小さいほど
睡眠リズムが規則的と言えるため、高順位です。
-
1位
山形県
16分0秒
-
2位
鹿児島県
16分17秒
-
3位
山口県
16分22秒
4位以降の順位はこちら
「都市圏 vs 地方」の構造が最も顕著にあらわれた指標です。下位5府県を首都圏と大阪が
占めており、総合順位にも大きく影響しています。通勤時間が長い県ほど、平日の睡眠不足を
週末の“寝だめ”で補う傾向があり、睡眠リズムが不規則になりやすいことが分かります。
休養感(主観的な満足度)
ランキング
睡眠に満足しているか、休養ができている実感があるか
どうかをアンケートで尋ねたものです。
「休養できている」と回答した人の割合を示しています。
割合が高い方が高順位です。
-
1位
島根県
65.14%
-
2位
青森県
63.63%
-
3位
宮崎県
62.88%
4位以降の順位はこちら
ストレスの影響が示唆されたほか、睡眠時間や睡眠効率とも関連が認められました。
そのため、ストレスの低い県、特に通勤時間が短く睡眠時間が長い地方県が
高ランクとなっています。睡眠時間や睡眠効率の順位が中位以下でも休養感が高い県には、
ストレスが少ない、睡眠環境が良い(寝室を一人で使っている、騒音が気にならないなど)
などの特徴がありました。
睡眠専門家による解説

柳沢正史
(Pokémon Sleep 監修者、株式会社 S'UIMIN 取締役会長、
筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構 機構長)
今回の結果で興味深いのは、都市圏と地方で睡眠の傾向に違いが見られたことです。
この調査で要因の特定まではできませんが、地域によって異なる生活環境や暮らしのあり方が、
睡眠の違いとして表れているのかもしれません。
「睡眠には、その人の暮らし方が映し出される」ということをあらためて感じます。
現代の生活では、長い通勤や寝る前のスマートフォン利用など、睡眠に影響し得る要素が身近にあります。
良い睡眠をとるということは、限られた一日の時間をどう使うかを考えること。
寝る直前の工夫だけでなく、仕事や通勤、日中の活動も含めて、
一日の時間をどう配分するかを考え、生活を組み立てようとすることが大切です。
自分の睡眠を、自分の住んでいる県の平均やほかの地域と比べてみることは、
自分自身の睡眠の特徴を知る一つのきっかけになります。今回のランキングを楽しみながら、
自分は普段どのくらい眠れているのか、どんな生活リズムで過ごしているのか、
そして十分に休めたと感じられているかを振り返り、
睡眠習慣を見直すきっかけにしていただければと思います。